世界中にフグの仲間は約350種と言われ、そのうち海響館で飼育経験のあるフグは、今年、150種を超えました。
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今回のお魚探検隊は、そんなたくさんいるフグの中でも「キンチャクフグ」にスポットをあててお話したいと思います。
キンチャクフグ。正式には「フグ目フグ科キタマクラ属」に属するフグたちを総称してこう呼びます。キンチャク?!すなわち巾着。体の形が巾着袋(ひもを引っ張って閉じた状態)に似ているところから名付けられたと言われています。 英名はsharpnose pufferfish 「鼻先(吻)の鋭いフグ」。確かに他のフグ科の仲間たちに比べると口先も体もシャープですよね。この小さな(細い)口先で、私があげたごはん(ブラックタイガーやアサリの切り身、ゴカイなど)を何回か出し入れしながらかみ砕いて、飲み込んでいます。
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このキンチャクフグの仲間は、世界中から33種が知られていますが、日本やカリブ、ハワイ、インドネシア、オーストラリアなどの海に住んでいます。また、どの種類も相手を威嚇するときに背ビレと尾ビレ、そしてお腹の皮を目一杯に広げるのが特徴です。
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飼育する場合は、単独で飼うのが望ましく、同居させる場合は同じ種類を同じ水槽に入れると必ずと言っていいほどケンカをするので、注意が必要です(一部例外もあります)。
ところが、種類やここによっても…
・ 「近寄るな!!何だコノヤロー」な、いじめっこタイプ。
・ 「他のフグたちに無関心」な、我が道を行くタイプ。
・ 「私、ごはん一番最後でいいです」な、控えめタイプ。
など、性格はさまざまで、組み合わせひとつで大ゲンカが始まってしまいます。
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そんなフグたちを同じ水槽に入れるとき…それは、私が一番緊張する瞬間です。「喧嘩しないでね〜」と何度も言いながら、そっと水槽に入れます。時には、相性が悪く、その中で一番強いキンチャクフグが「新入り君」に猛攻撃をすることもあります。自然界ではもしかしたら出会うことのない仲なのですから、警戒するのは当たり前のことなのかもしれませんね。
私とフグたちの1日は「おはようございます。」の挨拶から始まります。調子の良かったフグたちも急にケンカしだしたり、ストレスで体調を崩してしまったり…毎朝フグたちの無事を確認するのが日課になっています。中には目も合わせてくれないフグもいますが、とてもよく人に慣れ、目の前で指を動かすとずっとついてくるフグもいます。「ごはん、ごはん〜!!」とおねだりしているのでしょうか?! |
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こうして平和に暮らしているフグたちですが、ビックリすることがあると水槽から飛び出してしまうことがあります。海響館で、水槽の近くに『たたかないでね』と表示しているのはこういうわけなのです。みなさん、ご協力お願いします。
現在、海響館ではキタマクラ属33種のうち飼育経験があるのは13種。まだまだ会ったことのないキンチャクフグたちをみなさんにお披露目できるよう頑張りたいと思います。
海響館では、このキンチャクフグの仲間たちを3F「いろいろな形のフグ」で展示しています。
※一部展示していない種もございます。あらかじめご了承下さい。
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